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西村式顎関節治療法 今年のまとめ
令和元年、あと残り1週間となりました。
皆様師走の候お忙しい日々をお過ごしかと存じます。
さて、私の診療所では初診の患者さんの7割ぐらいが不定愁訴で来院されます。
皆さん、めまい・肩こり・腰痛・頭痛など日常よく聞く症状で悩んでおられます。
今年になって特に思ったことは、これらのほとんどは生活習慣の中から生まれたものだということでした。
生活習慣から生まれた症状なら、原因を正せば良くなるのではないか?と考え、まず患者さんの姿勢を改善したところ、ほとんどの不定愁訴に改善が見られたのです。
特に最近では仕事などでパソコンを使うため、一日の大半を座ったままパソコンの画面を見て過ごす方がいらっしゃいます。
こういう生活の方は、無意識に顎を突き出し、首に凄く力がかかる姿勢で一日を過ごしています。
そんな不自然な姿勢で日々を送れば首がこり、食いしばるために頭痛が生じるのも当たり前です。
姿勢の悪化は頭の位置の変化と密接に関係しています。
頭の位置は正しい姿勢を維持するうえで非常に重要な役割があります。
ずれた頭の位置を正しくするためにどうすれば良いか、頭の位置を変える為に考え出したのが、昼用のマウスピースです。
昼用のマウスピースは下顎を前方に出す装置です。
下顎を前方に出すと顎が引くようになり体全体のバランスを取ろうとして姿勢が良くなります。
このマウスピースは姿勢を改善するために非常に有効な手段の一つと言えます。
▲ 昼用マウスピース装着前
▲ 昼用マウスピース装着中
下顎を前に出すように装着
▲ 夜用スプリント
夜用、昼用2つの装置を使って姿勢を改善すれば、大半は不定愁訴が改善します。
もちろん、2つの装置だけでは症状が良くならない人も出てきます。
例をあげてみると
① 常に体に力が入っていて自分は全く気付いていない人
→こういう人は整形外科、接骨院、どこへ行っても良くならない人が多い。重症な人が多い
② 姿勢を良くしようとして反り腰になる人
→反り腰では下顎が後ろに下がり食いしばってしまう
③ かみ合わせが悪く、姿勢が崩れやすい人
→下顎の位置が頭の位置を決め姿勢を決定するのに、かみ合わせが悪く頭の位置がずれてしまう
④ 内臓に大きな手術をしたり、事故を起こして骨折した人
→姿勢が元のいい状態に戻りにくい
⑤ 職業的に同じ姿勢で仕事をする人、等です
では、どうすれば良いのか???
当院では、姿勢測定装置を購入しました。
姿勢測定により体の左右、前後、ねじれがわかるようになりました。
患者さんを姿勢測定してみると、来院された患者さんのほとんどに身体のズレが見られました。
多くの患者さんは頭の位置が右にズレ、肩・腰は色々な方向にズレています。
このズレの方向が分かれば、その人に合った姿勢に改善することで症状は良くなるはずです。
姿勢を改善するために、その人に合ったストレッチを指導することで不定愁訴から脱出可能であると考えられます。
姿勢測定装置から得られる実際の画像と推奨ストレッチの一例
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